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太陽光発電の現状
日本はサンシャイン計画やニューサンシャイン計画の成功で、世界に先駆けて太陽光発電システムを開発し導入してきました。
さらに地球規模でのCO2削減やクリーンエネルギーへの需要が高まった結果、日本の持つ太陽光発電技術が大きく注目されました。
国を挙げての研究開発、そして普及促進のための助成制度などが功を奏し、太陽光発電分野において日本は生産量、設置数ともに世界一の地位につくことが出来ました。
ところが、その地位に異変が生じ、太陽光発電システムの生産量こそ日本が依然として首位を守っていますが、設置数においてはドイツが日本を追い越したのです。
欧州最大の経済大国でもあるドイツは、早い時期から環境問題への意識が非常に高い国として知られ、太陽光発電を再生可能エネルギーとして積極的に導入し、遂には日本を追い抜くほどの普及を果たしました。
これは、ドイツの電力会社の電気買い上げ料金が日本の約5倍であることにも、
原因があると思われます。
設置数世界一のドイツで稼動している太陽光発電システムのほとんどは日本製です。
日本では、2005年年度に国の助成制度が終了したことで設置数の伸びがマイナスに転じるなど、普及促進に課題を残していました。
しかし、2008年度補正予算で助成制度が復活しました。
基準は1kWに対して7万円程度になり、今年度内に約3万5000件の実施を目指しているそうです。補助終了時と比較しても手厚い補助になっています。
環境先進国であるドイツにも認められている日本の太陽光発電システムは、今後輸出産業としても期待でき、わが国でも普及のためにさらに施策が待たれます。