現在日本で生産される太陽光電池の約90%以上が下記の主要メーカーで生産されています。
シャープ
1994年に系統連系が可能な家庭用太陽光発電システムを商品化し販売を開始し、「サンビスタ」という商品名で現在も販売されており大きなシェアを持つ商品です。
太陽電池モジュール性能は業界及び世界をリードしており、各種の賞を数多く受賞し、シェアの拡大にも貢献し、名実ともに世界最高の太陽光発電メーカーとして知られています。
三洋電機
三洋電機が建設した太陽光発電施設ソーラーアークは太陽電池科学館が併設されており、三洋電機の太陽光発電に対する積極的な企業姿勢をアピールする役割を果たしています。
三洋電機は太陽電池に広く利用されている、アモルファスシリコンという素材を利用した太陽電池を世界で初めて実用化した企業として知られ、アモルファスシリコン太陽電池は現在でも広く利用されています。
京セラ
京セラは世界規模での社会貢献をテーマとしている企業であることから、初の納品例も南米ペルーで、海抜4,000メートルという高地での案件となりました。
この姿勢は、世界各地の僻地などでの電力供給を目的とした太陽光発電システムの寄贈活動にも表れています。
特にモンゴルの遊牧民のように特定の住居を持たない人々への携帯型太陽光発電システムの開発はユニークです。
太陽光発電は同じ条件下で太陽光を受けて、どれだけ電力に変換出来るかというのが製品の性能として重視されますが、1987年にはこの変換率において世界最高を達成し、以後の京セラ製品も高い変換効率が維持されています。
三菱電機
国が策定したサンシャイン計画に呼応するように、三菱電機は太陽電池の研究開発に着手しましたが、シャープや三洋電機といった家電メーカーよりやや遅れて1996年には住宅用事業に参入しますが、商品の性能やデザイン性が優れていることから各方面の賞を受賞しています。
2003年には太陽電池モジュールの無鉛化に国内メーカーとして初めて成功しています。
販売実績は順調に伸びており、生産能力の増強が続けられています。
その他のメーカー
住宅用太陽光発電メーカーとしては、上記のメーカーの他に、「カネカ」「昭和セル」「ホンダ」「三菱重工業」・・などが独自の営業展開をしています。