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太陽光発電次世代プロジェクト
NEDO(独立行政法人NEDO: 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、次世代高性能技術開発プロジェクトを2010年度から5年計画で実施すると発表しました。
これは、太陽電池の低コスト化や高効率化、長寿命化等について、企業・大学単独の技術開発に加え、企業・大学等の強い相互連携体制も採用し、世界競争に打ち勝っていくための技術開発に取り組んでいく方針です。
このプロジェクトでは、2020年までに製品として市場投入できるかを開発課題に重点化して実施するそいうです。
分野別の具体的な方針としては、太陽光発電システム市場の約8割を占める結晶シリコン太陽電池の分野については、特に低コスト化に重点を置き、シリコン原料の低コスト製造技術、シリコン基板の薄型スライス技術、セルの高性能化技術に係る開発を通じ、世界市場で競争力ある低コストで高性能な太陽電池の実現を目指します。
薄膜シリコン太陽電池の分野については、生産性と品質を徹底的に向上させるための大面積・高速製膜技術、低コスト製造プロセス技術、更なる高効率化に資する技術の開発に取り組みます。
CIS・化合物分野については、生産性・品質向上の取組みに加え、フレキシブルCIGS太陽電池モジュール、集光型PVシステムの開発にも取り組みます。
色素増感及び有機薄膜太陽電池分野については、高効率化、長寿命化とともに実用化に向けたシステム化のための開発課題に重点的に取り組みます。
共通基盤技術分野については、発電量・信頼性等を評価するための技術開発、太陽光発電システムのリサイクルに向けた技術開発、太陽光発電システムの低コスト化や性能向上に資する新たな材料等の開発に取り組む方針です。
世界の開発競争に打ち勝つ目標としては、太陽光発電ロードマップに掲げる2017年目標の発電コスト:14円/kWh、モジュール製造コスト:75円/W、モジュール変換効率:20%の実現に資する太陽電池の低コスト化、高効率化に係る技術の確立を前倒して目指し、太陽光発電システムの更なる普及拡大実現に力をいれていきますから、今後の動きが注目されます。