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カーボンオフセット制度
「カーボン・オフセット」とは、企業などが太陽光や風力などの自然エネルギー施設や、森林管理などに投資することで、自己努力で温室効果ガスなどを削減できない分を、帳消しにする仕組です。
環境省は商品の製造過程や利用時などに排出される温室効果ガスを、別な削減事業で相殺できる 「カーボン・オフセット」の仕組みを利用する企業や自治体が増えていることから、認証制度を立ち上げることを決定しました。
消費者が安心してエコ商品を選べるようにし、作る側、使う側の双方が温暖化防止意識を高めるきっかけにするとのことです。
制度の内容は、確実に排出量が削減されているかを第三者の認証機関が検証し、信頼性が認められるものに
「認証ラベル」を発行します。
今回の認証は任意だが、企業や自治体、NPO(民間非営利団体)などは、環境省所管の海外環境協力センターに設置された認証機関に申請し、認証機関は排出量の算定方法やオフセットの確実性などを検証したうえで、一定の基準を満たした申請に「認証ラベル」を与えといった、仕組みの信頼性を担保するのが狙いです。
認証されたメーカーは、認証ラベルを商品に表示してライバ社と差別化を図ったり、環境に対する企業姿勢をアピールすることができる仕組みになっています。
この制度は1997年に英国で生まれ、その後、欧米に広まりましたが、温室効果ガスの取引は不正の温床になりやすく、「ダブルカウント」といって二酸化炭素(CO2)排出枠が複数の相殺に使われる問題なども起きています。
環境省はこのような問題が発生するとオフセットの信頼性が落ちるとして、、海外での問題事例などを調査しルール作りを進めていました。
この「カーボンオフセット」が不正がなく、有効に利用されれば、さらに温室効果ガスの削減になると期待がもてます。