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バイオエネルギー
バイオエネルギーとは、動物の排泄物や食物から採取するエネルギーで、例えば牛3頭1日分のふん尿で、1家庭の1日分の電力がまかなえる程度の発電が可能ですし、サトウキビ1トンで自動車の燃料にも使えるエタノールが0.2トンできます。
バイオエネルギーは、地球規模でCO2バランスを壊さない永続性のあるエネルギーといえます。
単に燃やすだけのエネルギーから、化学的に得られたメタンやメタノールなどで自動車を動かしたり発電に利用するエネルギーまで、利用分野が広がっています。
バイオは地球上に大量に存在していますが、分散しているので収集・輸送コストがかかり、また、そのままでは利用できないため前処理施設が必要となります。
現在日本では、廃棄物系バイオの存在量は、原油換算で約2,600万klあるのに対して、1999年度利用実績は約462万klと18%程度にとどまっていて、産業系廃棄物が98%となっています。
今後は農業・林業・畜産廃棄物から、生活系廃棄物に至るまで幅広いバイオマスの活用が期待されます。
海外に目を向けると、ブラジルでは農業廃棄物からエタノールを生産しガソリンの代わりに使うとか、ヨーロッパや米国では、木質系バイオをエネルギーとして取り入れることに力を入れています。
現在日本各地で見られるようになった、「バイオトイレ」などもバイオマスエネルギーの利用といえるでしょう。 地球にやさしいクリーンなエネルギーのバイオエネルギーは、今後一層の利用拡大が望まれます。