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グリーン電力

「グリーン電力」とは自然エネルギーからつくられ、電気をつくる時に二酸化炭素や有害物質を排出しない電力のことです。

現在までの化石燃料エネルギーに対し、太陽光、風力、バイオマス、マイクロ水力、地熱などの自然エネルギーで発電された、環境に負荷を与えない電気を「グリーン電力」といいます。

グリーン電力が求めれれる背景として、私たちのライフスタイルの変化や人口の増加に伴って、あらゆる面でエネルギーの消費は増加する一方となっています。
また、石油などの化石燃料に頼るいままでのエネルギーを使っていると、地球温暖化に代表される環境破壊が進むことがはっきりとしてきました。

対策としては、エネルギー消費を減らすか、環境に優しいエネルギーを使うようにするかの2つしか考えられませんし、便利な生活を捨ててエネルギーを減らすことは現実的になかなかむずかしく、グリーン電力が注目を浴びているのです。エネルギー問題を克服するには、私達全員の日常生活にかかっていると言えるでしょう。

このように、他の電力と区別し、環境価値を評価したグリーン電力は、消費者運動を背景とした1990年代初頭にアメリカで生まれ、それから10数年の間にグリーン電力はさまざまな形で発展し導入されています。

グリーン電力の基本構想には、環境価値部分を評価して追加料金を払うことで、市場での競争力を持たせ、自然エネルギーを普及させようとする考えが込められていてます。

選べるグリーン電力として、いろいろ私たちが直接または間接にグリーン電力を利用するためには、いくつかの方法があり、その代表例を下に紹介します。

グリーン電力証書の購入

グリーン電力の環境価値の部分だけを取り出して、消費者に販売するしくみです。
例えば、ある太陽光発電設備が発電したとき、電力を電力会社に売り、環境価値を証書として消費者や企業などの需要家に売ることができます。証書を買った需要家は、消費した電力とそれに応じたグリーン電力証書を組み合わせることで、太陽光発電による電力を使ったとみなすことができます。グリーン電力証書を購入すれば、現在の電力契約を変更することなしに、グリーン電力を利用することができます。
現在、下記各社がグリーン電力証書の取り扱いを行っています。

 ・太陽光発電所ネットワーク
 ・エネサーブ
 ・サミットエナジー
 ・日本風力発電
 ・グリーンシティ
 ・日本自然エネルギー・コム
 ・自然エネルギー・コム
 ・ネクストエナージ・アンド・リソース

自然エネルギーのから電力を創る

毎月一定金額の寄付によってグリーン電力の発電設備の建設を応援するシステムです。
消費者が、電気料金などに上乗せする形で寄付をし、それによって集まった基金を元に、自然エネルギーによる電力の設備の建設や運営を助成していくというもので、日本では、生活クラブ生協札幌が最初に開始しました。 現在は、NPO法人北海道グリーンファンドによる「グリーン電力基金」に発展しています。

また、北海道から沖縄までの電力10社も「グリーン電力基金」という制度をつくり、消費者から寄付を集め、自然エネルギー発電設備の設置のための助成を行っています。寄付金は毎月500円(関西電力管内は100円)

グリーン電力に投資する

市民がお金を共同出資して、風力やバイオマスなどの自然エネルギー施設を建設・運営するしくみで、協同組合形式の市民投資ということになります。自然エネルギの電力と環境価値の販売を通じて、出資金と配当を回収していくというもので、配当金もさることながら、未来や子孫への投資という金融商品としての側面もあります。

  ・おひさまエネルギーファンド   ・自然エネルギー市民ファンド

  

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