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マイクロ水力発電

マイクロ水力発電は身の回りのありながら、エネルギーとして利用されていない水を水力発電として有効利用することで、100KW未満の発電規模のものをマイクロ水力発電と呼びます。

また、人的コントロールが可能な水力は、自然任せの風力や太陽光に比べ、安定で高密度なエネルギーでもあります。

この水の多くは、上下水道、農工業用水などのインフラに利用されているもので、本来の利用目的を阻害することなく、発電に利用します。

例えば渓流なら、既にある取水堰や砂防ダム、淵等が挙げられ、農業用水では、農業用水路落差部、上水道では、原水取水箇所から浄水場、或いは浄水場から配水池までの間で得られる高低差、下水道では、最終処理施設からの排水を河川や海域へ放流する際の落差、工業用水では、工場内の循環水に着目し、循環過程で得られる落差が水車・発電機の設置場所として考えられます。

これらのどの方式も地域振興に寄与し、長期に亘る大規模な建設工事が不要で初期投資も割安なことから、地元住民が集うコミュニティセンターなど公共施設での照明・冷暖房・給湯・街灯等を賄う自家用電力のほか、自然体験学習など環境教育・啓発の一環として地方自治体が導入するケースが多く見られます。

マイクロ水力発電のメリット

・ある程度の水量があれば、どこでも設置が可能。
・太陽光と異なり、昼夜での電力差がない。
・大型水力発電より、生態系を脅かす心配が少ない。

マイクロ水力発電のデメリット

・大型水力発電と同様の法的手続きが必要なため、設置には大きな労力を必要とする。
・河川には、落ち葉やゴミなどが流れてくるから、メンテナンスに手間や費用がかかる。
・降雨量が少ない年や乾季に、安定した電力が得られない。
・採算性の問題。設置時の工賃や機材のイニシャルコスト、メンテナンスにかかる
  ランニングコストを考えると採算性が低い。

  

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