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集光型太陽電池
集光型太陽光発電システムとは、太陽光をレンズで集めて発電する仕組みで、セルの面積が小さく半導体の使用量を少なくできるメリットがあります。
今年2月、愛知県常滑市に設置された集光型太陽光発電システムは、集光型では国内最大級の30kWだそうです。
開発は大同特殊鋼が手掛け、システムの集光倍率は550倍なので、165mm角のレンズに対してセルの面積はわずか7mm角と小さいくできます。
レンズは安価なプラスチック製のため、材料費を結晶シリコン型太陽電池の約3分の1に抑えられるそうです。
太陽の動きを追いかける機能を備え、小さなセルに正確に太陽光を当てるため、35枚のモジュールを載せた架台を水平方向と垂直方向に動かし、太陽光が常に直角に当たるように調節します。
集光型は、狙った通りに光が当たらなければ変換効率が落ちるばかりか、周辺の部品が損傷する恐れもあるため、追尾の精度が重要になるそうです。
約10年間、集光型の研究開発を続けてきた大同特殊鋼は、「メガソーラー」と呼ばれる1000kW級の大規模発電所を主要ターゲットに考え、「導入コストが1kW当たり50万円を切ることが最低ライン」
と話しています。
このように、国が太陽光発電システムの普及拡大を後押ししていることもあって、異業種からの参入が増え方式も多様化し、今後低コストと変換効率の高さを武器にシェアを拡大する可能性を秘めていて、期待できるでしょう。