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円筒状太陽電池
アメリカのSolyndra社が開発した蛍光灯のような円筒状のCIGS系太陽電池が、順調に生産量を伸ばしており話題になっています。
同社は、注文を受けたが生産にまで手が回っていない契約を20億米ドル分以上抱えており、新たな工場建設に着手しています。
円筒状の太陽電池は、蛍光灯のような円筒状であることのメリットとしては、
1、出力が太陽の位置に左右されにくく、下面となる屋根からの反射も含めた360度の発電が可能。
2、地面または水平な屋根に傾けずに設置するため,モジュールを敷き詰めることで屋根の面積を有効活用できる。
3、チューブ間を風が抜けていくため、空冷効果が期待でき固定しなくても風に強い。
以上のような優れた特徴をもっています。
平らな屋根や屋上、地上などに簡単に設置でき、低コストでIGS型太陽電池を設置することがでるメリットがあります。
日本では三菱化学が出展しており、既に香川県のある物流センターの屋根にこの太陽電池を設置し,特に風に対する耐性を検証しているそうです。三菱化学の話では「現時点では,ボルトなどを使って固定しなくても風速48.8m/秒までは,飛ばされることがないことが分かったといいますから驚きです。
一基の「モジュール」の寸法は1820mm×1080mm×50mm,最大出力は191Wで9.7%の変換効率に相当するそうです。
三菱化学は今回の出展で顧客の反応を見て,太陽電池の製品ラインナップに加えるかどうかを決める考えです。
一方,韓国のOSolar社が,静岡県沼津市の小学校の屋根にSolyndra社の太陽電池モジュールを納入することを公表しました。
今後、日本のメーカーと世界的に評価されるメーカーの競合は、ますます激しくなっていくでしょう。