サイトトップ > 太陽光発電一人一台の時代に
太陽光発電一人一台の時代に
現在は、ビジネスの現場でノートパソコンは欠かせないものになってきました。
でもバッテリーが切れそうになり、ひやひやした思いをしたことはないでしょうか?
携帯可能なサイズでパソコンに充電できるモバイル電源はまだ実用化されていないませんが、携帯電話などは充電可能なモバイル太陽光発電装置や小型燃料電池などが、2009年夏から相次いで発売されています。
今回紹介するモバイル電源は、作動時にはCO2を排出しないか、出してもごくわずかなことを売り物にして注目を集めています。
2009年12月に開かれた「エコプロダクツ2009」では、三洋電機の太陽光発電電源「ポータブルソーラーセット」に多くの人が群がって、次々と手に取っており、関心の高さがうかがえました。
この「ポータブルソーラーセット」は、太陽光パネルと蓄電用バッテリー、持ち運び用ケースの組み合わせで、軽くて薄く、ポーチ程度の大きさとなっていまっす。
「持ち運びながら発電も可能」だそうで、価格はツインタイプが1万4000円程度で、太陽光発電パネルは、アモルファスと結晶系シリコンのハイブリッド型で高いエネルギー変換効率を誇ります。
太陽光発電の出力は小さく安定していないため、付属の専用バッテリーにいったん蓄電した後、USB出力を介して携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどに充電を行います。
ツインタイプでは晴天時の約1時間の発電で、携帯電話で連続通話約40分相当の充電が可能となります。
バッテリーをフル充電するには約1.5日で、充電の途中でも使うことも可能です。
三洋電機はパナソニックによる株式公開買い付け(TBO)が成立し、三洋電機はパナソニックの傘下に入ることになりましたから、今後販売力の拡大にはずみが付くことが期待されます。
今回は三洋電機の商品をメーンに紹介しましたが、他にも「エコプロダクツ2009」は、ソニーの「モバイル・ソーラーチャージャー」、シャープのNTTドコモ向け携帯電話「docomo STYLE series SH-08A」などが注目を集めていました。
また、太陽光パネルよりも発電能力の高い燃料電池で、メタノールを燃料としモバイル電源としての実用化した東芝「ディナリオ」も高い評価を受けています。
現在のように多種多様なモバイル機器の出現で、場所にとらわれないモバイル電源の必要性はますます高まるに違いないでしょう。
屋外での活用を前提とした小型太陽光発電機は、蓄電池との組み合わせで、災害時の活用も期待されますから、さらなる開発に期待したいものです。