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地熱発電が本格化
日本は世界でも有数の火山列島の国ですが、その火山の熱を利用した発電は以前から叫ばれていましたが、多額の設備投資問題などにより、他国よりも地熱発電の研究は遅れていました。
しかし、今年度から新潟県十日町市の松之山温泉で、100度以下の温泉を熱源として使った全国初のバイナリー地熱発電の実証実験が始まります。
実証実験は24年度までの3カ年で、100度未満で沸騰するアンモニア水を97・2度の温泉で加熱、蒸発させて
発電するシステムです。
発電された電気は東北電力を通じて市営の日帰り温泉施設やスキー場などに供給する計画となっています。
最終的には毎分281リットルの温泉を引いて、最高出力50キロワット、年間41万6千キロワット時の供給を目指しているそうで、新潟県内には宿泊施設を持つ温泉が全国3位の149カ所もあり、実証実験の成功は有望なクリーンエネルギー源の確保につながるため、その成果に期待が集まっています。
バイナリー発電は国が新エネルギーとして設備導入費を補助(自治体2分の1、民間3分の1)していて、「夜間
でも発電でき、一定の出力が期待できエネルギーの有効利用につながる」(泉田裕彦知事)と関係者の期待が膨らんでいます。
この実験が成功して、全国各地に地熱発電設備ができれば、日本の地下に無尽蔵のエネルギー源があるわけですから大いに期待したいものです。